「給食先生、大きなスイカを食べたいね。」
食べることが大好きで、とても関心を持っている子どもたち・・大きなガラス窓から給食室の中がよく見えます。クラスの先生と一緒に今日の食材を見せてもらいます。「ほら、見てごらん。」「あっ、スイカだ!」「大きいね。」「スイカ、大好き!」「種も見えたよ。」とことばをかけ合います。「スイカは、畑にあるよね。」「畑で大きくなるよ。」などとスイカの知識も増えました。
「給食先生の手伝いをするよ。」とはりきるほしぐみ(4歳児)です。自分たちでトウモロコシの皮むぎを体験しました。「力を入れないとむけないよ。」「最初はかたかったけど、中の皮は柔らかくなったよ。」「少しづつ引っ張るとうまく出来るよ。」と友だちにアドバイスする場面も見られました。子どもたちが喜んだのはトウモロコシの先についているモジャモジヤした毛でした。「持ちいいね。」と言いながらその感触を楽しんでいました。トウモロコシの皮むぎを通じてそのやり方を経験しました。頑張ってむいだトウモロコシは給食先生に「おいしくしてください。」とお願いしました。給食の時間にはトウモロコシの甘い匂いが食欲を増します。「僕らがむいだトウモロコシだよ。」と満足気な子どもたちです。
「給食せんせい、一緒に食べようね。」「いつもおかずを作ってくれて有り難う。」とそらぐみ(5歳児)の子どもたちです。「どうやって作ったの?(過程)」との質問に具材を示しながら解りやすく丁寧に話してもらいました。子どもたちは同じ質問を繰り返すことがあります。繰り返しをすることにより、疑問に思ったことを自分の中で納得し、理解して覚えていきます。給食先生と近くで会話をしながら食事をすることで、子供たちの気持ちも安定し「おいしい物を作ってくれる人。」ととても親しみを感じているようです。「給食先生、おいしかったよ。全部食べたよ。」と皿を見せて満足気です。「いつも有難う。」の気持ちが伝わる給食の時間です。
「市制施行記念日」の献立として「うずみ」がよく取り上げられます。定番の「うずみ」は鶏肉、里芋、人参、エビ、こんにゃく、揚げ、ネギ、シメジ、ゴボウ、大根、しいたけ、ギンナンなど、具材がたくさんあり、醬油味です。昔は10月の荒神さん行事の時に広く食べられていました。給食で「うずみ」が提供されるようになり、「うずみ」のことばと共に福山の名物として子どもたちも知るようになりました。今回は夏場でもあり、より食欲が増す、「肉味噌丼」となっています。子どもたちの大好きな肉味噌がご飯の下にうずめてあり、人参の花とキュウリの葉を飾りおしゃれな雰囲気になっています。