切り干し大根作り・・そらぐみ(5歳児)
子ども園の畑に大きな大根が、たくさん育ちました。切り干し大根作りのためにみんなで大根抜きに行きました。「二人組で抜こうね。」「大きな大根はどこかな?」「こっちの方がでかいよ。」と自分たちで大根を選びます。葉っぱを持って引っ張ってもなかなか抜けない大根に困り顔の子どもたちですが、「大根のそばの土を掘ったらいいよ。」「大根を揺らしてみようよ。」と工夫をしています。やっと抜けた大根を見せて「大きいよ。」「重いよ。」と笑顔になりました。
切り干し大根作り・・のねらい
・畑の大根の観察をする。
・切り干し大根作りの課程を知りながら作業に参加する。
・切り干し大根は乾物であることを知り、乾物の仲間を知る。
・大根が変化していく様子を観察する。
「重いね。」「両手で持たないと落ちそうになるよ。」などと言いながら手洗い場に運び大根についている土を洗い流しました。「ゴシゴシしない方がいいよ。傷つくよ。」との友だちのアドバイスで優しく優しく洗いました。土で汚れていた大根は真っ白な大根に生まれ変わり、「白くなったよ。」「きれいになったね。」と喜ぶ子どもたちでした。「でも、水は冷たかったね。」と正直な感想も聞かれました。
大根の観察のしていると「白と緑の色だね。」「ひげが生えてるね。」「葉っぱがすごく大きいね。」「切り干し大根は白いところを使うんだね。」と言う子どもと「葉っぱも使うんだよ。」と言う子どもがいて葉っぱも干すことにしました。葉っぱを見ていた子どもたちが虫を発見しました。「先生、どうして虫がついていたのかな?」との質問に「こども園の大根は、無農薬だから虫がついているんだよ。安全でとてもおいしい大根だよ。」と子どもたちにわかる言葉で説明しました。「虫さんもおいしい大根の葉だから食べたんだね。」と話すと「そうなんだ。虫は葉っぱが好きなんだね。」と頷いていました。
大根の皮はピーラーでスムーズにむきました。うまく大根を押さえて次々とむきます。包丁の使い方も丁寧に扱いながらリズミカルに切っていきます。今までのクッキングでの経験が見られる場面でした。子どもたちは「くらしとかんぶつ」の絵本の中から、「切り干し大根は茶色だ。」と驚いたり、「いつ頃白色から茶色になるかな?」と興味津々です。「おいしい切り干し大根になるといいね。」「100日ぐらいかかるかな?」という友だちに、「そしたら小学生になってしまうよ。」と大根の変化が待ち遠しいようです。その他にも乾物にはどんなものがあるかと言うことも知りました。「椎茸も干し椎茸になるね。」「昆布もそうだね。」と再認識していた子どもたちです。
丁寧に一本づつ、ネットの中へ入れます。落とさないように入れるには少し緊張したようです。ネットの入り口があまり開かないので手の甲で広げながら、つかんだ大根を並べていきます。大根同士が重なるとうまく乾かないことを話していたので真剣な顔の子どもたちです。カビないように毎日のお世話が大切だと言うことも話しました。お日さまにしっかり干す事が一番です。雨が降り出す前に部屋にいれることも大切です。子どもたちは日々しっかり観察しながらおいしい切り干し大根になるまでお世話をしていく事を約束しています。